今日は18時に帰ります

睡眠時無呼吸症候群の治療中、幼児を育児中の40代がコスプレランを始めました

【北海道マラソン2018】初完走をリポート



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ランニング歴3年、フル完走なしの初心者ランナーの私が北海道マラソンに3度目の挑戦をして、ようやく完走した当日のリポートを書きます。

 

朝食

バナナ、キウイ、鮭フレークのおにぎり、みそ汁、スポーツようかん、大福。

そして受付した際にkanekaブースで貰ったコエンザイムQ10を摂ります。

朝食はあまり食べられないのですが、3日前からカーボローディングに取り組み、たらふく食べていたので、なんとか食べられました。食事メニューを考えてくれたお嫁さんに感謝です。

 

緊張の中、スタート

最後方のGブロックで待機します。

気温は24℃と涼しさを感じますが、陽射しが当たると体感としては暑いです。

家族に見送ってもらいながら、スタート地点まで歩きます。

今年のロスタイムは9分28秒と大体読み通り。

スタート前に動的ストレッチもして、トイレに行き、補給もしっかり行った。

万全の準備はしたものの、今年走った最長距離が25kmなので、不安もあります。

一昨年は28.2km地点で時間切れになりましたが、今年は完走できるだろうか…。

 

スタート~ファンラン分岐は我慢の区間(10km地点)

スタートした直後は溢れるランナーにペースを乱されないようゆっくりとしたペースで走る事を心がけましたが、どうしてもペースが乱れます。

特に苦戦したのが給水所!

なるべく人が空いていそうな奥の給水テーブルを目指したのですが、人の波に飲み込まれてどうしてもスピードが落ちてしまいます。

ランナーの中にはこの序盤の給水所の混雑を避けるため、パウチのOS-1を携帯する人もいるそうです。

7kmまでは大体6分40秒ぐらいとゆっくりだったのですが、この後は6分15秒ぐらいのペースまで上がってきました。

湿度こそやや高いものの、陽射しも穏やかでとても走りやすいです。

10Kmの通過タイムは1時間15分02秒。

応援に駆け付けた家族から「いいよ!いいペース!」と声を掛けられ、このままのペースを維持する事にします。

 

 

ファンラン分岐からマイペースで走る(10km~20km地点)

ファンランと分岐した後に最初の補給食、ザバスピットインゼリー(ピーチ)の約半分を補給します。

が・・・ものすごく味が濃くてねばねばする! 口の中がねちゃねちゃします笑

ファンランと分岐した後は少し先に給水所があるのでスポンジで首の後ろや腕を冷やします。また水を腕・脚・背中に掛けて体温を下げ、スポーツドリンクを飲みます。

ファンランと分岐した辺りから周囲のランナーもバラけてくるので、

ここからは自分のペースで走ることができます。

この時のラップタイムは6分18秒と目標タイム(6分30秒)よりも速いペース。

北24条付近の住宅街近くの沿道まで来ると私設エイドやプラカードを持って熱い応援をしてくれる方々が多くいました。

その応援プラカードに「こんなに涼しく走れる北海道マラソンは無いぞ!」

と書かれていた程、この日は湿度こそやや高いものの陽射しも穏やかでとても走りやすいです。

新川高校辺りまで来ると、北海道マラソン最大の難所と呼ばれる「新川通」まで

あと少しです。一昨年はこの新川通で大幅にタイムを落として時間切れ失格となった

だけにここからが本番と気を引き締めます。

 

 

最大の難所、新川通(20km~25km)

20km地点の通過タイムは2時間17分58秒。

ペースは6分18秒くらいを保っています。

ここでザバスのピットインゼリー(ピーチ)の残り半分を飲みます。口の中がまたにちゃにちゃします笑

 

それにしても新川通は相変わらず走りにくいです。片側3車線の幹線道路で、物流トラックが多く往来する事からか轍のように道路が変形しています。足を捻ってしまわないようなるべく平らな道を探して走ります。

往復で13kmの直線ですが遠い先を眺めても折り返し地点は見えません。

元市民ランナーの父より「新川通は遠くを見ると気持ちが折れるので、目の前のランナーや足元を見た方がいい」とアドバイスをもらい、その言葉通りに付近のランナーや足元を見ながら自分の走りに集中します。

中間地点を過ぎて少し経った頃に、音楽のプレイリストの1周目が終了。

私はレース中も音楽を聴きながら走るのですが、この日のプレイリストは約2時間半。

5時間ペースよりは少しだけ余裕がありそうと確認しました。

 

折り返し地点付近で身体が悲鳴を上げ始めた(25km~30km)

折り返し地点を過ぎました。

この辺りから両脚の太ももや膝辺りに痛みが出てきて、エイドの辺りでは歩かずにはいられなくなりました。

氷が配られていたので、パンツのポケットに入れて太腿を冷やします。

(ほんとは走り続ける時にアイシングをするのは良くないんじゃなかったっけ…)と思いながらも痛みを軽減する事を優先しました。

 

折り返し後のエイドはかなり充実していて、

ISHIYA(旧石屋製菓)の白いバウム、DNP&SVOLMEのコーラ、ホクレンのスイカを食べてエネルギーを補給します。

ここで食べた白いバウムとスイカが美味しかった…。

更にメダリストのエナジージェルを補給。

ほんとは30km地点で補強する予定でしたが、かなり疲労が溜まってきていたので前倒しました。

 

反対車線に目を向けると時間切れを伝える運営車両や収容バスが…。

関門を通過する度に制限時間と時刻を見比べてどれぐらい余裕があるか確認していて、20分ぐらい余裕があると分かっていたのですが、この辺りからペースが6分30秒台ぐらいに落ち始めたのもあって焦りが…

もう二度と収容バスに乗りたくない!

 

未知の30km以降は疲労で失速。(30km~35km)

新川通の終わりが見えてきた頃には脚以外にも背中がつりそうになってきました。

脚が動かなければ上半身で引っ張ろうと思っていたのですが、腕を引くのが若干辛くなってきました。

どんどんペースは落ちて7分台に。

ただ、30km地点を通過した時に制限時間まで18分ほど余裕があり、35km地点からは制限時間が緩やかになるのもあって気持ちには余裕がありました。

限界の身体を引っ張るべく、「絶対に完走するんだ!」と自分に言い聞かせます。

35km付近に家族が応援に来てくれました。

ザバスのピットインゼリーバーとメダリストを補給。

父からは「ここまで来れば完走は大丈夫。あとは自分のペースで」とアドバイスを受け走り出します。

次はゴールで会いたい!

 

体力の限界。私設エイドに頼りまくる(35~40km)

家族と別れ、新川駅を通過した頃には7分台で走るのがやっと…。

ふらふらになりながら走っていると沿道から「お帰りなさいー!」と声が聞こえます。

そうか…この人たちは2時間超ここを通過したランナーがまた戻ってくるのを待っていたんだ…!感動しながらも身体が限界なので私設エイドでチョコレートや塩飴を貰って補給します。

この辛い区間での私設エイドは本当にありがたいです。

途中太ももがあまりにも痛いので立ち止まってストレッチをしようと思ったのですが、痛みのあまり膝を曲げられず諦めて走り出しました。

北大構内に入ってからはずっと歩きたい気持ちと戦っていました。

歩くとギリギリ完走ペースになりそうですが、やっぱりちゃんと走って完走したい……

 

最後の関門を通過!感動のゴールへ(40km~ゴール)

赤レンガ道庁内の最後の関門を無事通過!

事実上のウイニングランです。

赤レンガ道庁を通過して、大通公園を曲がると最後の直線。遠く見えなかったゴールが少しずつ少しずつ近づいてきます。

北海道マラソンの完走メダルが欲しくて、何か勲章が欲しくて3年前に始めたランニング。

ようやく…ようやくフルマラソンが完走できるんだ。そう思うと目が潤んできました。

ここで聴いていた音楽が、「曲がエンディングっぽい雰囲気だから」という理由でプレイリストの最後にしていたONE OK ROCK

Take what you wantが流れている事に気がつきました。

 

www.youtube.com

 

歌詞は男女の別れ(修羅場)のような内容なのですが、映画のエンディングのような雰囲気にも押されて、涙が流れてきました。

 

ゴール!4時間53分10秒!

夢見て憧れてきたゴールをくぐり、完走メダルとフィニッシャータオルをもらいました。

しかも5時間を切れると思っていなかったので、ものすごい達成感です。

応援してくれた家族と合流し、自然と笑顔になれました。

ようやく念願叶ってゴールした後、どんな気持ちになるのか。

もしかしたら完走して満足してフルマラソンは走らなくてもいいかという気持ちになるのかとも思ったのですが、そんな事もなく。

また走りたい。できれば今度は楽しく走りたいし、サブ4に近づきたい。

まだまだ走る事はやめられそうにないです。